品格を演出するデザインを追求して

ファニチャーカンパニー 開発ストーリー

空間の品格を高める高級カンファレンステーブル「INTEO (インテオ)」の開発ストーリーをご紹介します。(2019年11月発売)

INTEOは、横揺れを抑える強度を備えながら、スリムな脚のデザインが実現する浮遊感が特徴的な、最大サイズ幅4,800mmのカンファレンステーブルです。大きなサイズであっても重い印象にならないよう、空間にすっと馴染む洗練された軽やかさを追求しました。

来客ルームは、会社の顔として第一印象を決める重要な役割を担っています。特に部屋に通された時に目が行きやすいテーブルは、空間全体の雰囲気を左右します。そこで「空間の品格を高める」をコンセプトに開発したINTEOを発売し、来客ルームのようなおもてなしの場で信頼感を与える空間づくりをご提案します。

Q1. 開発に至った経緯

「他社製品のテーブルいいよね、シンプルだし、スリムだし」

「うちにはデザインで提案できるテーブルがないよね」

それは、営業や空間デザイナー達の言葉。開発魂を奮い立たせるものでした。

確かに他社製品のテーブルはシンプルで軽快。空間にも馴染みやすく、私たちから見てもとても魅力的なものでしたが、強度が足りない。私たちオフィス家具メーカーのプラスが作る製品は、デザイン性に加え、強度(品質)の高い製品を開発する必要があります。

そこで目指したのは “極めて細い脚で大きな天板、意匠と強度を両立したカンファレンステーブル”。

しかし、オフィスシーンや空間はテーブルだけで成り立つものではありません。床、壁、天井といった室内環境や、組み合わせる家具があり、空間との調和を追求したデザインが必要になります。テーブルの脚を限りなく細くし存在感を押さえることは、空間への馴染みやすさを実現し、さらには、天板を際立たせ浮遊感を演出する効果もあります。

“細い脚で大きな天板を支えるための強度確保”、“空間との調和”、“洗練された上質感の演出”。

これらを実現するため、INTEOの開発はスタートしました。

Q2. 開発過程での課題

“とにかく限りなく細い脚に、大きな天板”

お客様がテーブルに触れた時、「あれ、こんなに丈夫なの!」と、見た目の印象を覆す剛性感を目指して、基本構造の構想に入りました。

単純なテーブルとはいえ、スチールの薄板を重ね合わせたり、プレス加工を施したり、場合によっては、アルミを型で成型するダイカスト加工を使う事もあります。また締結の仕方も工夫すべき項目で、如何に少ないネジで効果的に固定できるか工夫のしどころになります。そして、これら諸々の組み合わせによるアイディアが特許取得に繋がることもあります。

今回、スリムで丈夫な構造体を創造するにあたり、今までと違う切り口で考えました。イメージしたのは、橋梁や建築で目にする重厚な鋼材としっかりボルトで締結された姿です。今までは、少ない部材で簡単に組み立てられる工夫を第一に求められましたが、先ずは発想を変え、必要なだけ材料を製作してみることにしました。

応力が集中する部分の強度を確保するため、小細工せずしっかりとした肉厚の鋼材を選びました。特に脚パイプは、これまで使わなかった肉厚のもので、私たちも始めて目にするものでした。試行錯誤の末、強度面は達成、周囲の映り込みによる同化を狙いクロムメッキ仕上げとしました。

しかし、いくら素材を磨き上げても、クロムメッキはわずかな凹凸を拾ってしまうため、シャープな映り込みが実現できないことが課題となりました。この課題には、*冷間加工という2次加工を施された鋼管を使う事で解決できました。(*冷間加工を行うことで金属組織が緻密になり、精度の良いものとなります)素材自体は決して珍しいものではありませんが、今までと違った思考でアプローチする事で、これまで出会うことのなかった素材を見つけることが出来たことが課題解決の糸口となりました。基本構造が出来たところで、工場の設計部隊がさらに手を加え、生産性と施工性を考慮した商品開発に進みます。

Q3. 開発者の想い

“細い脚で大きな天板を支えるための強度確保”を実現するために、脚部構造(プラットフォーム)の開発には最も多くの時間を費やしました。

初期段階では脚部は垂直に立つストレート脚でしたが、大きな天板サイズになるとどうしても横揺れを抑えられません。試行錯誤の末、放射状に広がる斜め脚に変更。それぞれの脚が外側に向かって踏ん張る状態となり、安定感が増しました。試作検証を繰り返し、水平・垂直加重に対する強度と見た目のバランスから最適な角度を見出しました。

“空間との調和”や“洗練された上質感の演出”のため、脚部は床や周囲の映り込みによる同化や、曇りのない鏡面仕上げや滑らかな光沢感を出し、クロムメッキ仕上げをしています。脚端部の半球状のキャップは、パイプ脚との色合いを合わせ、同素材のスチール切削を一品一品手作業で仕上げています。完成品を見ると、簡単に作ったように感じると思いますが、シンプルが故の難しさがありました。シンプルであればあるほど、すべての過程が重要になり、ごまかしが利かなくなるからです。

そして、ついにINTEOは完成。新製品フェアにて、弊社ショールームの+PLUSに展示された光景は圧巻でした。また来場者から高い評価をいただくことができました。

私たちにとって、来場者の皆さまから頂いた言葉がモチベーションとなっています。挑戦と失敗を繰り返し、新たな発見や学びを得た、強く印象に残る商品開発となりました。

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